今でも思い出すと腹が立つ話

去年付き合っていた5歳年下の男は
「子供が生まれたら3歳までは家で育ててあげたい。
学校は私立に入れて良い教育を受けさせたい」
と言った。

「何で？」と訊いたら、
彼は「自分がそうだったから。保育園に行かせたり公立に通わせるのはかわいそうだ」と真剣に言った。
その時に「この人とはやっていけないかもしれない」と強く感じた。
まだ、付き合い始めたばかりの頃だった。

わたしの親は共働きで、小中高はずっと公立だった。私立へ行く選択肢は無かった。
けど、それで良かったと思っているし、「かわいそう」と他人に思われる筋合いなどまっっっったく無い。

彼とは付き合って3カ月で別れた。
その他の面でも考え方があまり合わなかったので。

父と母は協力してわたしと妹を育て、社会に送り出してくれた。
狭い団地に住んでいたから自分の部屋も無かったけれど。
親が仕事で居ない間に、他に誰もいない家で好きなことして遊ぶのが幸せだった。

寂しかったという記憶は無い。
働きながら子供を2人育てた母を、わたしは心から尊敬している。

16gの小鳥